住宅業界の現状
家は、人生で一番のお買い物と言われます。家を持つ理由は人それぞれですが、「私の家」を、
〝大事にしたい〟〝長く住みたい〟〝長持ちさせたい〟
という思いはみなさん共通だと思います。家、特に戸建住宅の状況はこの30年で大きく変化し、新築件数の減少、中古住宅の占有率上昇、空き家の急増等、現在日本が抱える社会的な構造問題である人口減少・少子化・高齢化の影響のひとつが住宅です。
国も2000年代に入ってから、家を「使い捨て」から「長持ち」させるため、国策として様々な住宅関連の法整備を行い、中古住宅の流通を促進、長期の優良住宅に対して優遇措置を講じています。
つまり、日本の戸建住宅は、スクラップ(壊す)&ビルド(建てる)▶︎ビルド(建てる)&キープ(保つ)に変わってきたのです。
しかし、ほとんどの人は家について何も知りません。戸建の家主が家を「保つ」ための保全計画をおこない、それを実行するのは困難と言われます。飛び込みの訪問販売業者に家の劣化状況を指摘され、言われるがままにリフォーム工事をやってしまうのが現状です。